まわりに潜む怖い病気【SFTS 最新情報】
寒さも和らぎ、桜も咲き始めてきました。お散歩が楽しい季節ですね。
さて、皆様は「SFTS」という言葉をご存知でしょうか?
動物を飼われている方々、このワードこれから注意が必要ですので、この記事を読んでよくご理解いただけますと幸いです。
SFTSは、「重症熱性血小板減少症候」という疾患で、英語ではSevere Fever with Thrombocytopenia Syndrome と表記されます。略してSFTSですね。
SFTSは、感染症予防法で4類感染症に指定されており、医師が患者を診断した場合は、保健所への届け出義務のある疾患となります。4類感染症には、その他有名なもので、狂犬病、日本脳炎などがあります。2020年12月30日時点では、全国で573人の感染が報告されており、そのうち75名が死亡しています(約13%も!!)。主に50代以降での感染が主ですが、僅かに未成年での感染も確認されております。
この疾患、マダニによって媒介されます。さらに、伴侶動物から人への感染も報告されています。実際に西日本を中心に伴侶動物への感染も認められており、犬12例、猫ではなんと269例もの感染が報告されております(2020年7月31日時点)。
現状、SFTSの治療は対症療法のみであり、有効な薬剤やワクチンありません。。
では、私たちが考えないといけないことは何でしょうか。
それは「いかに、この怖い疾患から人間や動物達を守るか?」だと思います。
僕も社会の一員として、獣医師の立場からこの事はしっかりと皆様に伝えるべきだと思います。だって、自分の家族や自分自身が感染していますのは絶対に避けたいですしね。
治療法がないということは、罹患しないようにするしかなく、マダニとの接触を避けるなどの感染症予防対策が重要となります。ノミ・マダニ駆除剤の投与が予防策としては挙げられますが、こちらも100%完全にSFTSの発症を予防できる訳ではありませんが、マダニとの接触機会を減らすことにより感染リスクの低減にはつながると考えています。なお、マダニは種類や気候によっては年中活動しますので、1年を通じての投与が推奨されております。
当院でも各種薬剤を取り揃えておりますので、ご来院の際はお気軽にご相談ください。
ち・な・み・に・・・
もし、動物についたマダニらしきものを発見された場合には、自身では取らずに必ず動物病院にご連絡ください。飼い主様の感染を防ぐと共に、完全に除去してしまうことも重要です
なお、自然界ではシカ、イノシシ、アライグマ、タヌキから抗体が検出されておりますので、接触には注意が必要となります。
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