脂質代謝異常について
脂質代謝異常(高師血症)とは?
「空腹時(10時間以上の絶食)において、血中コレステロールおよび血中中性脂肪の両方、もしくはそのいずれかが基準値より増加している状態』
と獣医療では定義されています。
しかしながら、明確な治療エビデンスがないため、健康であればただただ経過観察となってしまうケースも多いのではないでしょうか?
今回は、日常の診察で頻繁にお見受けする「脂質代謝異常」について解説します。
脂質代謝異常は、人では「動脈硬化」との関連性が代表的です。悪玉コレステロールの増加、善玉コレステロールの減少が続くと、血管が詰まり心筋梗塞や脳梗塞などが引き起こされます。
動物では、今のところ明確なエビデンスは存在しませんが、同じ生き物としてそういったリスクを有する可能性があります。
また、犬種によって遺伝的に数値が上昇しやすいことが示されています。ミニチュアシュナウザーの高中性脂肪血症、シェルティーの高コレステロール血症などが代表的です。
現在、犬では以下の疾患との関連性が示唆されています。
・胆嚢粘液嚢腫
・膵炎
・発作
・ぶどう膜炎(目の炎症です)
・末梢神経麻痺
根本的に数値が上昇する「原発性」の脂質代謝異常の他に、各疾患によって生じる「続発性」も存在します。
上記に挙げた胆嚢や膵臓疾患の他に、ホルモン疾患(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症)、糖尿病、ネフローゼ症候群(腎臓疾患)などが原因となりますので、これらの疾患を除外しておくことも大切です。
【治療】
合併症を予防するため、重症の場合には治療をすることがおすすめです。
実際には、以下の組み合わせで治療を実施しています。
・食事療法
・サプリメント
・内服薬
・運動療法(適切な体重管理)
⚠️採血時の絶食⚠️
中性脂肪やコレステロールの異常値診断では、「空腹時」ということが必須条件となります。絶食状態で検査を行うことが必要となりますので、ご注意ください。
健康診断も随時行なっておりますが、健康診断でも測定する項目です。
つまり、絶食での検査をお勧めいたします!
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