脂質代謝異常について

query_builder 2024/09/16
ブログ


脂質代謝異常(高師血症)とは?

 
「空腹時(10時間以上の絶食)において、血中コレステロールおよび血中中性脂肪の両方、もしくはそのいずれかが基準値より増加している状態』


と獣医療では定義されています。
しかしながら、明確な治療エビデンスがないため、健康であればただただ経過観察となってしまうケースも多いのではないでしょうか?

今回は、日常の診察で頻繁にお見受けする「脂質代謝異常」について解説します。


脂質代謝異常は、人では「動脈硬化」との関連性が代表的です。悪玉コレステロールの増加、善玉コレステロールの減少が続くと、血管が詰まり心筋梗塞や脳梗塞などが引き起こされます。
動物では、今のところ明確なエビデンスは存在しませんが、同じ生き物としてそういったリスクを有する可能性があります。

また、犬種によって遺伝的に数値が上昇しやすいことが示されています。ミニチュアシュナウザーの高中性脂肪血症、シェルティーの高コレステロール血症などが代表的です。


現在、犬では以下の疾患との関連性が示唆されています。


・胆嚢粘液嚢腫

・膵炎

・発作

・ぶどう膜炎(目の炎症です)

・末梢神経麻痺



根本的に数値が上昇する「原発性」の脂質代謝異常の他に、各疾患によって生じる「続発性」も存在します。

上記に挙げた胆嚢や膵臓疾患の他に、ホルモン疾患(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症)、糖尿病、ネフローゼ症候群(腎臓疾患)などが原因となりますので、これらの疾患を除外しておくことも大切です。


【治療】

合併症を予防するため、重症の場合には治療をすることがおすすめです。

実際には、以下の組み合わせで治療を実施しています。


・食事療法

・サプリメント

・内服薬

・運動療法(適切な体重管理)



⚠️採血時の絶食⚠️

中性脂肪やコレステロールの異常値診断では、「空腹時」ということが必須条件となります。絶食状態で検査を行うことが必要となりますので、ご注意ください。




健康診断も随時行なっておりますが、健康診断でも測定する項目です。

つまり、絶食での検査をお勧めいたします!





➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

🐶🐱吹田、豊中、箕面、茨木、摂津市でかかりつけの動物動物をお探しなら、「北摂吹田動物クリニック」へ🦜🐹

・猫専用診察室および待合室完備

・トリミング、ペットホテルもあります

▶︎▶︎▶︎▶︎▶︎ お困りのことがあれば、ご連絡ください !

診療は予約制となります。

https://step.petlife.asia/petreserve/subjectlist/index/cid/m3823207?SITE_CODE=hp



NEW

  • 1〜3月の診療予定について

    query_builder 2025/01/15
  • 日曜日のパピークラス🐶

    query_builder 2025/01/14
  • 日曜日のパピークラス🐶

    query_builder 2025/01/10
  • 日曜日のパピークラス🐶

    query_builder 2024/12/18
  • 日曜日のパピークラス🐶

    query_builder 2024/12/14

CATEGORY

ARCHIVE