猫のフィラリア症について

query_builder 2024/01/30
ブログ


こんな情報どうでしょうシリーズ②

「猫のフィラリア症について」


フィラリア症という言葉は、ご存じの方が多いかと思います。

ただ、それは「犬の病気」という印象ではないでしょうか?

以前は私もそう考えていたのですが、実は、、、

猫もフィラリアに感染します。


犬に比べて、猫の体内ではフィラリア虫体は感染が成立しにくい(成長が緩やか、寿命が短い、寄生数が少ない)ため、これまでは猫さんであまりフィラリア症に対する治療や予防の機会は多くありませんでした。 実際、犬に比べると猫での感染・発症は少ない傾向にありますが、最近になって猫でのフィラリア感染症による突然死の報告が増加しています。 昨日まで元気だった我が子が急に亡くなってしまうなんて、、イメージしにくい(したくない)けれどゾッとします。。。


そこで、今回は猫のフィラリア症について簡単にまとめてみました。


フィラリア感染症は、犬糸状虫という寄生虫が体内に寄生・繁殖することで引き起こされる疾患です。イヌのみではなく、猫、キツネ、フェレットなど意外に多くの動物に寄生します。

つまり、フィラリアに感染した動物を吸血した蚊が媒介する病気なので、犬同士だけでなく別の動物からも(蚊を介して)感染してしまいます。

体内に入り成長したフィラリアは、肺血管(特に肺動脈)に好んで存在し、呼吸器症状を引き起こします。猫では寄生する数が少ないので、犬のように血管にフィアリアが詰まることは少ないのですが、炎症反応が強く起こりやすいため、少数寄生で重篤な症状が出ることがあります

これは犬糸状虫随伴呼吸器疾患(HARD)と呼ばれる猫に特徴的な病態です。

一度この状態に陥ってしまうと、治療によって改善したとしても、慢性的な呼吸器症状が生涯続きます。


診断・検査

フィラリア感染症を疑う場合には、以下の検査組み合わせて診断を実施します。


 ・胸部レントゲン検査

 ・心臓超音波検査

 ・抗体検査

 ・抗原検査


100%フィラリア感染症を診断・除外できる検査は残念ながらありませんので、臨床症状と併せて診断します。


治療

治療は、外科および内科治療があります。

①外科手術

 ・肺血管に寄生したフィラリア虫体を摘出する手術です

  負担や寄生数を考えると、実施する機会は多くありません

②内科治療

 ・プレドニゾロン:肺や血管の炎症を抑制する

 ・気管支拡張薬:炎症により腫脹した気管支を拡げる(呼吸改善)

 ・抗生剤:フィラリア虫体に寄生するボルバキアを減らす

   (ただし、猫での治療有効性は確立されていない)

 ・成虫駆除薬:毎月の投薬を通年継続します。

   ※病期により症状悪化リスクがあるため、使用しないことも

 ・支持療法:酸素吸入、静脈輸液、体温管理などで症状緩和を補助



予防

犬と同様に、猫でフィラリア感染症を引き起こさないためには、普段からの予防が今のところ最も重要です。ただし、犬と同様に予防薬がフィラリア虫体に対して効果を発揮するタイミングは限定的ですので、毎月継続的に投薬することが大切です。

また、屋外飼育よりも屋内飼育の方が感染は起こりにくいですが、実際に感染した報告では完全室内飼育での発症が普通にあります。

今後は猫のフィラリア症予防に関して、当院でもより積極的な投薬を検討しております。


今シーズンのわんちゃん達の予防もぼちぼち始まります。

その際に、ご不明点などございましたらお気軽にご相談くださいね。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

🐶🐱吹田、豊中、箕面、茨木、摂津市でかかりつけの動物動物をお探しなら、「北摂吹田動物クリニック」へ🦜🐹

・猫専用診察室および待合室完備

・トリミング、ペットホテルもあります

▶︎▶︎▶︎▶︎▶︎ お困りのことがあれば、ご連絡ください! 診療は予約制となります。 https://step.petlife.asia/petreserve/subjectlist/index/cid/m3823207?SITE_CODE=hp

NEW

  • 日曜日のパピークラス🐶

    query_builder 2026/01/13
  • 日曜日のパピークラス🐶

    query_builder 2026/01/06
  • 日曜日のパピークラス🐶

    query_builder 2025/12/27
  • 日曜日のパピークラス🐶

    query_builder 2025/12/27
  • 日曜日のパピークラス🐶

    query_builder 2025/12/02

CATEGORY

ARCHIVE